O&Nを意識し、イノベーションができるスーパーリーダーを育てよう!

分子システムデバイス国際リーダー教育センター 特任教授 財部 邦英

分子システムデバイス国際リーダー教育センターの財部です。このプログラムで育てようとしている人物像について、持論を述べてみたいと思います。皆さんは日系二世の浜田ウイリアム浩幸という方をご存知でしょうか。彼の近著に“ザ・チーム”という本があります。米国で指紋認証や生体認証でベンチャーを立ち上げ成功をおさめた方で、日本に対してお礼がしたいということで、近年の日本の停滞を憂えて、その原因追及をした結果、日本にはグループはあってもチームは存在しないということを見つけられました。彼によるとグループは同質の人の集まりで、チームは異質の人の集まりだそうです。

前置きが長くなりましたが、当プログラムが目指しているのも異分野の学生のチームによるイノベーションの創成です。この際に重要なのが個々人の存在感、すなわち私の言葉でいえばオーナーシップ(Ownership)です。このオーナーシップを求めて異分野の人たちが集まってきます、これがネットワーキング(Networking)です。頭文字を取ってO&N相互作用によりイノベーションが起こります。イノベーションを起こす鍵は分野だけでなく、性格的にも異なる人たちの集まりをつくることです。同質の人の集まりでは共同作業はできても、イノベーションは起こりません。異質の人の集まりでは化学反応により、イノベーションが起こります。このO&Nは私が外資でチームマネジメントに開発した手法です。プロ野球のチーム編成を考えていただければわかりやすいと思います。ホームランバッターだけではチームにはなりえません。一番から九番までそれぞれの役割があり、その相乗効果のもとにチームが編成され、チーム力が発揮されます。 なぜO&Nの考え方がこのプログラムに必要なのでしょうか。私はこのプログラムのコース生に限りない可能性を確信しています。研究はもちろんのこと人格的にも自己を磨かなくてはオーナーシップはおぼつきません。すなわち、オーナーシップを磨き、ネットワーキングの形成に成功すれば、O&Nは化学反応のようにイノベーションを起こすことができると確信しています。このプログラムではイノベーションを起こすことができるスーパーリーダーを育てることを目的としています。